登録日:
2025-03-23
最終更新日:
2025-03-23
第7章 7.1 クラスとオブジェクト
オブジェクト指向プログラミング(OOP)は、PHPにおける強力なプログラミング手法の一つです。
OOPを使うことで、コードの再利用性や保守性を向上させることができます。本章では、PHPの基本的なOOPの概念について学びます。
7.1.1 クラスの定義とオブジェクトの生成
クラスは、オブジェクトの設計図のようなものです。クラスを定義し、そのクラスからインスタンス(オブジェクト)を生成することで、OOPのメリットを活かすことができます。
クラスの定義
クラスを定義するには、class キーワードを使用します。
class Car {
// クラスの内容(プロパティやメソッド)をここに定義
}
オブジェクトの生成
クラスからオブジェクトを生成するには、new キーワードを使います。
$myCar = new Car(); // Carクラスのオブジェクトを生成
7.1.2 プロパティとメソッドの使い方
クラスには、「プロパティ(属性)」と「メソッド(機能)」を定義できます。
プロパティの定義
プロパティは、クラス内で変数として定義されます。public、private、protected のアクセス修飾子を使って、外部からのアクセス制御を設定できます。
class Car {
public $brand; // ブランド名 (公開プロパティ)
public $color; // 色 (公開プロパティ)
}
プロパティの使用
プロパティに値を設定したり、取得したりできます。
$myCar = new Car();
$myCar->brand = "Toyota"; // プロパティに値を代入
$myCar->color = "Red";
echo $myCar->brand; // Toyota
echo $myCar->color; // Red
メソッドの定義
メソッドは、オブジェクトの動作を定義する関数です。
class Car {
public $brand;
public $color;
// メソッドの定義
public function showDetails() {
return "Brand: " . $this->brand . ", Color: " . $this->color;
}
}
メソッドの使用
メソッドを呼び出すには、-> 演算子を使います。
$myCar = new Car();
$myCar->brand = "Honda";
$myCar->color = "Blue";
echo $myCar->showDetails(); // Brand: Honda, Color: Blue
次のセクションでは、コンストラクタやアクセス修飾子について詳しく説明します。
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第7章 7.2 コンストラクタとデストラクタ
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第6章 6.3 再帰関数
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