第2章 2.3. 定数
定数は、スクリプトの実行中に変更されない固定の値を保持するために使用されます。変数とは異なり、一度定義された定数は再度変更や再定義することができません。定数を使用することで、特定の値をコード内で繰り返し使用する際の可読性が向上し、エラーのリスクを減らすことができます。
2.3.1. define()
を使った定数の定義
PHPでは、define()
関数を使って定数を定義します。定数名には慣習的にすべて大文字を使用しますが、定義上の制約はありません。
define()
の基本構文
define("定数名", 値);
- 定数名: 識別子として使用する名前(大文字が推奨)
- 値: 定数に割り当てる値(文字列、数値、論理値など)
例: 定数の定義
<?php
define("SITE_NAME", "My Website");
define("MAX_USERS", 100);
define("PI", 3.14159);
?>
- 上記のコードでは、
SITE_NAME
、MAX_USERS
、PI
という3つの定数を定義しています。SITE_NAME
は文字列、MAX_USERS
は整数、PI
は浮動小数点数です。
2.3.2. 定数の使い方と利点
定数の使い方
定数は、変数と同様にコード内でそのまま使用することができます。ただし、定数を参照する際にはドル記号($
)を付けずに記述します。
-
定数を使用する例
<?php define("SITE_NAME", "My Website"); echo "Welcome to " . SITE_NAME . "!"; define("MAX_USERS", 100); echo "The maximum number of users is " . MAX_USERS . "."; ?>
実行結果:
Welcome to My Website! The maximum number of users is 100.
利点
-
変更されない値を保持できる
一度定義した定数は変更ができないため、コード内で値が誤って変更されるリスクを避けられます。これにより、重要な設定値や固定の値を安全に管理することができます。 -
コードの可読性が向上
定数名は意味のある名前を付けることが推奨されており、これによりコードを読みやすくし、どこで何を意味しているかを簡単に理解できるようになります。例えば、以下の2つのコードを比較してみます:
echo 3.14159 * $radius * $radius; // 不明確 echo PI * $radius * $radius; // 明確
上記の例では、定数
PI
を使うことで、円の面積を計算していることがより明確になります。 -
一貫性のある値管理
定数を使用すると、同じ値を繰り返し使う際にその値が一貫して保持されます。例えば、ウェブサイトの名前や設定値を定数で管理すると、コード全体で簡単に同じ値を参照できます。 -
パフォーマンスの向上
定数は変更されないため、PHPエンジンは変数よりも定数の処理を効率化できます。これはパフォーマンスの微細な向上につながります。
定数の使用における制約
- 定数名には数字で始まる名前を使用できません。
- 定数には文字列、数値、ブール値、配列、オブジェクトなどのリテラル値を格納できますが、後から再代入や変更ができません。
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