第1章 1.1. PHPの概要
PHPは、サーバーサイドで動作するスクリプト言語として、ウェブ開発の分野で広く利用されています。ここでは、PHPの基本的な概要や特徴について説明します。
1.1.1. サーバーサイドスクリプト言語とは?
サーバーサイドスクリプト言語とは、ウェブサーバー上で実行されるプログラム言語のことです。ウェブブラウザでユーザーが行ったリクエストに応じて、サーバー側でスクリプトを実行し、動的なHTMLページを生成して返す役割を果たします。
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サーバーサイドとクライアントサイドの違い:
- サーバーサイド: プログラムはサーバーで実行され、その結果がHTMLとしてユーザーに返されます。例: PHP, Python (Django, Flask), Ruby (Ruby on Rails)。
- クライアントサイド: ユーザーのブラウザ上で実行されるプログラム。例: JavaScript。
PHPはこのサーバーサイドスクリプト言語に分類され、主にウェブアプリケーションや動的なウェブページの作成に使用されます。
1.1.2. PHPの歴史と用途
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歴史
PHPは、1994年にデンマーク出身のプログラマー、ラスマス・ラードフが個人用のウェブサイトのアクセスを記録するためのスクリプトとして開発しました。当初は「Personal Home Page Tools」という名前で、主に個人サイト向けのツールでしたが、1997年に大規模な改良が加えられ、より多くの機能を持つサーバーサイドスクリプト言語となり、「PHP: Hypertext Preprocessor」として公開されました。 -
用途
PHPは、以下のような用途で使用されます:- 動的なウェブページの生成(ユーザー入力に応じたページ作成)
- ユーザー認証(ログインシステムの構築)
- データベースとの連携(MySQLなどを使用したデータの読み書き)
- ファイルの操作(アップロードされたファイルの処理など)
- コンテンツ管理システム(CMS)の開発(例: WordPress)
PHPは、そのシンプルさと柔軟性から、小規模なウェブサイトから大規模なウェブアプリケーションまで、さまざまなプロジェクトで採用されています。
1.1.3. PHPの特徴
PHPは、その使いやすさと柔軟性により、広く採用されているサーバーサイドスクリプト言語です。以下は、PHPの主要な特徴です。
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オープンソース
PHPはオープンソースのプログラム言語です。つまり、誰でも自由にダウンロードして使用でき、ソースコードは公開されています。これにより、世界中の開発者によるフィードバックや改善が行われており、PHPのエコシステムは非常に活発です。また、無料で使用できるため、コストを抑えた開発が可能です。 -
使いやすさ
PHPはシンプルで直感的な文法を持ち、初心者でも比較的簡単に学びやすい言語です。HTMLと組み合わせて使うことができ、基本的なウェブページから始めて、徐々に動的な機能を追加していくことが可能です。また、PHPには多くの組み込み関数があり、開発に必要な機能を手軽に実装できます。 -
クロスプラットフォーム
PHPはクロスプラットフォームで動作するため、Windows、macOS、LinuxといったさまざまなOS上で動かすことができます。また、Apache、Nginxなど、主要なウェブサーバーと互換性があり、MySQL、PostgreSQL、SQLiteなど多くのデータベースとも連携できます。この柔軟性により、開発環境や本番環境にかかわらず、PHPを選択することができます。
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第1章 1.2. 開発環境のセットアップ
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第1章 PHPとは?
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