役立つ情報
登録日: 2025-03-07   最終更新日: 2025-03-21

クリーンアーキテクチャとは?

クリーンアーキテクチャ(Clean Architecture)とは、ソフトウェアの設計原則の一つで、ソフトウェアの保守性、可読性、拡張性を向上させることを目的としたアーキテクチャパターンです。

クリーンアーキテクチャの概要

クリーンアーキテクチャは、「依存関係の方向を内側(ビジネスロジック)に向ける」ことを基本ルール**としています。これにより、以下のようなメリットがあります。

  • 変更に強い(UIやデータベースの変更がビジネスロジックに影響しにくい)
  • テストしやすい(ビジネスロジックがインフラやフレームワークから独立しているため)
  • 再利用性が高い(ドメインロジックを他のアプリケーションにも流用しやすい)

クリーンアーキテクチャの基本構造

クリーンアーキテクチャは、以下の4つの同心円状のレイヤーで構成されます。

エンティティ(Entities)

  • ビジネスルール(ドメインモデル)を定義する層
  • 企業やアプリケーション全体に関わる最も重要なルールを表現
  • フレームワークやライブラリに依存しない

ユースケース(Use Cases, Interactors)

  • アプリケーションの具体的な振る舞いを定義**する層
  • エンティティを組み合わせて、特定の操作を実現する
  • UIやデータベースとは独立している

インターフェースアダプタ(Interface Adapters)

  • 外部システムとユースケースをつなぐ層
  • Web API、データベース、UI、外部ライブラリとの接続を担当
  • 例: コントローラー、プレゼンター、リポジトリ

フレームワーク&ドライバ(Frameworks & Drivers)

  • インフラ層(データベースや外部サービス)やフレームワークを含む層
  • 変更が発生しやすいため、ビジネスロジックとは直接関わらない

依存関係のルール(依存性逆転の法則)

クリーンアーキテクチャでは、依存関係の方向は内側に向かうべきというルールがあります。
具体的には、外部の技術(UI, DB, フレームワーク)に依存せず、ビジネスロジックが中心にあるべきという考え方です。
このルールを守るために、インターフェースを活用し、依存性逆転の原則(Dependency Inversion Principle, DIP)を適用します。

クリーンアーキテクチャの実装例(簡易構成)

例えば、以下のようなコード構成になります。

project
│── domain (Entities)
│   ├── User.php
│   ├── UserRepositoryInterface.php
│
│── usecase (Use Cases)
│   ├── CreateUserUseCase.php
│
│── infrastructure (Frameworks & Drivers)
│   ├── DatabaseUserRepository.php
│
│── interface_adapters (Interface Adapters)
│   ├── UserController.php

この構造では、ビジネスロジック(Entities, Use Cases)は外部のインフラ層から独立しており、変更に強い設計になっています。

クリーンアーキテクチャのメリット・デメリット

メリット

  • ビジネスロジックを中心とした設計ができる
  • 保守性が高い(フレームワークやデータベース変更の影響が少ない)
  • テストしやすい(ユースケース単体でのテストが容易)
  • 変更に強い(依存関係が整理されている)

デメリット

  • 学習コストが高い(レイヤー構造を理解する必要がある)
  • 小規模なプロジェクトには過剰(シンプルなCRUDアプリには不要)
  • レイヤーが多いため、開発コストがかかる(コード量が増える)

クリーンアーキテクチャを適用すべきケース

クリーンアーキテクチャは、以下のようなプロジェクトで特に有効です。

  • 長期間の運用を前提としたプロジェクト(大規模システム、企業向けアプリ)
  • ドメインロジックが複雑なプロジェクト(業務システム、金融システム)
  • テスト容易性が求められるプロジェクト(TDD/自動テストが必須のシステム)

逆に、小規模なプロジェクトやシンプルなCRUDアプリでは、過剰な設計になる可能性があるため、注意が必要です。


Copyright 役立つ情報.net